こんにちは。Osabe夫婦、妻のあいです。
スウェーデンに行こうという話になったのは『森の墓地』訪問が目的の一つでした。
母と兄のね。
私は完全に便乗で下調べなし。
いつもそう。
だって兄と母が行きたいところで嫌だったところは一度もないから。
ということで夫ちょーさんもノープランでスウェーデンに乗り込んだ次第です。
森の中にある墓地ってどういうこと?
見晴らしの良い丘があったり地形そのままの多少のアップダウンがあって、手入れの行き届いた芝や白樺や松の林もそれぞれの顔があって独特な雰囲気です。
1994年に世界遺産に登録された場所。
1914年から1940年にかけてゆっくりと完成されたそう。
その時間の流れも素敵だな。
ちょうど今の時期は新緑が美しくて、色とりどりの野花が咲き乱れていました。
美しくデザインされた森。
観光客はほとんどいなくて墓地というのを忘れるほどの心地よさです。
その森の中に点在するいろんな形のお墓。お墓。お墓。
12万人もが眠っているそう。
葬儀場や礼拝堂もあります。
私が思い描く理想のお墓でした
お墓を見て「素敵」「いいな」と思ったのは人生で初めて。
日本のお墓だと花器に活けるから枯れた姿がなんとも寂しく感じてしまうけど、植物が直接土に植えられて元気に育っています。
まるでガーデニング。
鳥がたくさん飛んできて虫もたくさんいて、亡くなった人間の骨が眠っている以外は当たり前に命の営みがある。
静かに生き生きとした空気。
今回訪れた時期があまりにも良すぎたのでしょうが、私には天国のように思えました。
ちょうどこの度の前にお墓についてちょーさんと考えていたのです。
実家でも母の死後のことを家族で話し合っていました。
そのタイミングでこの光景に出会えたことが奇跡だったんですよね。
私のお墓はこんな風にしてほしい。
土と花と木に囲まれて、墓石は数十年後には苔むして何もなかったかのように自然の中にまぎれちゃってほしいから。
ビジターセンターも素敵
カフェが併設されているビジターセンターがこれまた素敵でした。
外に席があり、気持ちよくカフェタイムが過ごせます。
とても広大な土地なのでぐるっと回るだけでかなり歩きます。
全部回るのに1時間かかると載っている案内があったけど、スタスタ歩かないとおそらく無理。
私たちはのんびり眺めたり写真を撮ったりしながら2時間近くは歩いていたかな。
この日は風が強くて寒かったので体が冷えていました。
そんな時にカフェでの甘いものとホットチョコレートがとても美味しかったですよ。
日本にもこんな形の墓地がほしい
母が「外国人でも買っていいのならママはここにお墓がほしいな」とポツリ。
自然が大好きな母はそう言うと思ってました。
とても気に入ってここを楽しんでいましたから。
夏しか来られないけど寂しがらないのならスウェーデンでも私はいいけどね。
でも、日本にこんな場所があれば一番いいね。
日本人のセンスで素敵な墓地、できそうだよな〜
いつか必ず来る母との別れ、兄との別れ、ちょーさんとの別れ。
私が見送る立場になったならこんな心地よい空気の中に会いにきたいな。
お弁当持って本持ってこんな感じで半日くらい過ごすのもいいよね、なんて話しながらちょーさんと他人様のお墓を見つめておりました。
本当に良いところ。
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